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早めに説明を---。
物価と年金の関係については、このブログでも既に書いた。(4月13日) しかし、その後の物価の上昇はさらに急である。そこで、改めてその関係について書いておきたい。
物価が上がれば,年金も上がる,物価が下がれば年金も下がる、というのが物価スライドである。しかし,現行の年金制度は保険料固定方式である。少子高齢社会において保険料固定方式を導入すると物価スライドは想定どおりにはいかない。少子化の中で保険料が固定されるということは保険料収入が限定されるということであり,その限定された保険料収入で、高齢化によって増加する受給者に年金を支給しようとするならば,受給額を調整するしかない。その受給額を調整する仕組みがマクロ経済スライドというものであり、調整には労働力人口減少率と平均余命の伸び率を合計したものを使う。労働力人口の減少率は0.6%、平均余命の伸び率は0・3%と想定されており,合計は0.9%である。物価上昇率がこの0.9%を超えない限り年金額が増加することはない。 それでは0.9%を超えると年金額は確実に増加するのかとなると、これもそうはいかない。平成12年以降,物価下落分を税金で補填した分がまだ残っており,その分が清算されない限りマクロ経済スライドが作動することはない。税金で補填した分でまだ残っている分とは,1.6%である。すると、0.9%と1.6%を合計した分2.5%を超える物価上昇がない限り,年金額の増加はないということであり、2.5%以下の物価上昇では年金額は据え置かれるということである。 問題はここからである。果して,国民はこうしたことを知っているのかということである。新しい仕組みの導入に際して,国民がよく知らなかったばかりに、大きな騒ぎになったということについては,今般の後期高齢者医療制度の例がある。年金のことについても、同じように知らなかったということになれば、また、騒ぎが起きかねない。政府としてはそうならないために早めに説明しておいた方がいいのではなかろうか。物価調整後の年金が最初に支給されるのは,翌年の6月15日である。その時になって、こんなに物価が上がっているのに、なぜ年金が上がらないのか、という人達が出てくるかもしれない。特にそれが、75歳以上の後期高齢者であったならば、年金から保険料を天引きまでするのに、その年金が上がらないのではますます老人は生きていけないと言い出すかもしれない。やはり、早めの説明が必要である。
by nogi203
| 2008-07-03 14:18
| 年金話あれこれ
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