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厚生年金基金、積立金の使い込み事件
先日、タクシー業界の総合型と思われる厚生年金基金で、女性経理事務員が数億円の積立金を使い込んだという事件が報道されていた。そして、業界としては、その穴埋めのための資金を基金加入員のタクシー運転手に求め、運転手もそれに応じたということである。しかし、この処理の仕方はおかしい。
厚生年金基金は厚生年金本来の部分を代行する代行部分と、代行部分に上乗せする加算部分からなる。代行部分については、公的年金を代行するという役割上、積立状況につては行政の厳しいチェックが入る。年金数理人が毎年、財政をチェックし、意見書を作成する。基金はその意見書を添えて、厚生労働大臣に報告書を提出することになっている。 年金数理人のチェックする部分で重要なのは、代行部分の積立が最低責任準備金の1.05倍であるか否かという部分である。これを非継続基準というが、この基準に達していないと、3年から7年の間に積立不足を解消するよう義務付けられることになる。今回の事件においても、代行部分に積立不足があったのであれば、その解消を指摘されていたはずである。 しかし、事件の報道をみると、そのような積立不足を指摘されていたような事実もなく、積立不足解消の努力もなされていなかった模様である。ということは、積立不足が生じていたのは、代行部分ではなく、加算部分であると推測することができる。年金数理人のチェックは代行部分が主となるのは致し方なく、加算部分については企業固有の部分として企業の責任に委ねていたとしてもおかしくない。 しかし、ここで問題は積立不足が加算部分と想定されるのに、その積立不足を加入員であるタクシー運転手に求めていることである。加算部分の拠出は使用者の責任である。その加算部分に積立不足が生じたのであるならば、使用者が積立不足を解消しなければならない。たとえ、理由が経理事務員の不正であったとしてもだ。 というのであれば、基金加入のタクシー業界の使用者達は既にタクシー運転手から拠出を求めた積立金の不足分を返還しなければならない。そして、経理事務員の不正で基金にあいた穴は基金に参加している業者が自らの資金で埋め合わせなければならない。
by nogi203
| 2005-07-01 14:11
| 年金話あれこれ
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