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ポスティングシステム。
西武松坂、ヤクルト岩本、阪神井川と、ポスティングシステムによるメジャーリーグ移籍が次々と決っている。このポスティングシステムの利用によるメジャーリーグ移籍は松坂、岩本、井川各選手が何度も球団に要望した結果、実現されたものである。それは、広く世間にポスティングにかけるけないかは球団側に裁量権があることを示したことにもなった。このことの意味は,プロ野球選手の労働者性を確認させる上で,重大である。
もし、この要望が一度で通っていたならば、球団の選手に対する拘束力は殆どなかったかのような解釈をされたかもしれない。拘束力がなければ、プロ野球選手の労働者性は薄れる。労働者性が薄れれば,プロ野球選手による労働組合もその本質を問われることになる。本質が問われるのであれば,球団側が選手側との団体交渉に応じなくても不当労働行為に問われることもなくなる。その意味で,今回の一連のポスティングシステムの利用は、松坂、岩本、井川選手以外のプロ野球選手全体の労働者としての利益を守るためにも意義があったといえよう。 しかし、それで安心していてはいけない。なぜなら、今回の一連のポスティングシステム利用を逆手にとって、球団側がプロ野球選手の労働組合潰しに利用することも考えられるからである。つまり,ポスティングシステムの利用により、メジャーリーグ移籍を選手が要望した場合,要望を無条件に受け入れてメジャーリーグ移籍をすべて認めてしまえば,、支配下選手としての拘束力が殆どないことになってプロ野球選手の労働者性を否定することができるからだ。労働者性が否定されれば、労働組合との団体交渉にも応じる必要はないわけであるから、組合活動は活動の矛先を失い、労働組合自体の存続も維持できなくなる。 こうした恐れには、プロ野球選手組合も対策を講じておく必要がある。ポスティングシステムの利用を一切控えて,FA権を取得するまで待つか、それとも、実力のあるなしに関係なく,誰もが一斉にポスティングシステム利用を球団に要望するかである。当然、球団側は要望に応じないであろうが、応じないこと自体、拘束力を持っていることの証明になる。それはひいては同時に,プロ野球選手の労働者性を認めるということであり、同時に労働組合の存在自体も認めるということになる。
by nogi203
| 2006-12-01 15:36
| その他
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