日々の出来事から、思ったこと、感じたことを綴らせてもらいます。
by nogi203
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今度は若麒麟。

 若麒麟の処分が解雇と決定した。賢明な選択といえるのではないか。当初、除名処分も含めてと言われていたが,それは見送られたということだ。そもそも、除名処分とすることの意味は、ひとえに退職金を不支給としたいという協会の意思にあった。では、その法的根拠はどこにあるのかとなると、以下の一連の規定による。
 まずは、寄付行為施行細則,退職金規定、従業員退職金支給規定
 第8条
 懲戒、又は悪質な事由により退職したものに対しては退職金を減給し、又は支給しないことがある。
 これだけを見れば,若麒麟に退職金を支給しなくてもよいことになる。だが、次のような条項もある。
 第2条
 本規定の従業員とは年寄、力士を除く協会所属員とする。
 つまり、力士である若麒麟には第8条は適用されないのである。すると、退職金は払わなくてはならない。それでも、協会は若麒麟に対して退職金は払いたくないのであるから、さらなる法的根拠が必要となる。その法的根拠とは次の規定である。
 寄付行為施行細則,退職金規定、力士養老金(退職金)および勤続加算金支給規定
 寄付行為施行細則第94条および故意による無気力相撲懲戒罰規定による除名処分を受けた者には退職金を支給しない。
 即ち、力士に退職金を支給しないためには除名処分が必要なのだ。では、除名処分を行なうにはどうすればよいか。寄付行為施行細則第94条である。
 年寄,力士、行司およびその他協会所属員として相撲の本質をわきまえず、協会の信用もしくは名誉を毀損するがごとき行動をなしたる者、あるいは品行不良で協会の秩序を乱し,勤務に不誠実のため、しばしば注意するも改めざる者ある時は,役員,評議員,横綱,大関の現在数の4分の3以上の特別決議により、これを除名することができる。
 特別決議を実施すればよいのである。横綱,大関の現在数とあるから,朝青龍も参加しなければならないのだ。

 以上の規定こそが、力士への退職金を不支給とすることの法的根拠となるのであるが、今般、その決定は見送られた。
 見送った理由は,まだ25歳の若麒麟の将来を考慮したことになっているが、もちろん、表向きの理由であろう。なぜなら、若ノ鵬の問題との兼ね合いがあるからである。若ノ鵬が退職金を支給されたのは処分が除名ではなく解雇だからである。逮捕された理由も、どちらも大麻所持であるから、一方では解雇であり退職金が支給されているのに対して、他方では除名処分で退職金が支給されないでは相当性において問題がある。相当性ということについては、民事上軽くは扱えない。それについて、ある判例がある。
 高知放送事件 昭和52.1.31 最高裁判決
 午前6時,ラジオのニュースを読まなければならないアナウンサーが寝過ごしてしまい,ニュースが放送できなかった。2週間後,同じアナウンサーが又寝過ごしてしまい、ニュースを放送できなかった。そのため、アナウンサーは懲戒解雇された。ところが、アナウンサーを起こす役目の担当者も寝過ごしてしまい,処分を受けたが、譴責処分にとどまった。社会的に相当なものとして是認できないとして、アナウンサーの解雇処分は無効となった事件である。
 この判例を踏まえれば,若麒麟を除名処分にして退職金を不支給とすることは,若ノ鵬の例に比して相当とはいえまい。若麒麟を除名処分とするのは協会の自由であるが,訴えらればおそらく負ける。解雇処分に留めたのは、それを回避したものとして,ある意味賢明であろう。
 いずれにしても、解雇処分でも退職金を不支給とするには、寄付行為施行細則を改正する必要がある。若ノ鵬に退職金を支給しなければならないことになった時、武蔵川理事長も改正しなければならないというようなことを言っていたが,改正する前に今回の事件が発覚してしまい、協会執行部も狼狽したということではないか。
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by nogi203 | 2009-02-02 15:45 | 労働基準法の穴
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